8月
25
2012
急性腰痛も慢性腰痛も単なる腰痛ではなくて、重大な問題となる病気であることがあります。今日は腰痛を起こす様々な疾患についてのお話しです。
○感染症による腰痛
症状の特徴として“微熱がある”“高熱や背中の激痛を伴う”“安静時も痛みがある”というのがあります。病名としては化膿性脊椎炎や結核性脊椎炎があり、急性腰痛でも慢性腰痛でも発症の可能性があります。
○腫瘍・がんに関わる腰痛
症状の特徴として“徐々に痛みが強くなる”“安静にしていても痛みがある”“過去にがんが発生したことがある”ということがあります。病名としては大腸がんや転移性脊椎腫瘍などがあり、過去に何らかのがんになった人は比較的リスクが高いといえます。
○内臓の病気が関わる腰痛
症状の特徴として“月経時に痛みが起こる”“高熱と排尿時痛を伴う”“突然みぞおちと背中が痛くなった”ということがあります。病名としては十二指腸潰瘍、慢性膵炎、尿路結石などがあり、女性においては子宮内膜症や子宮筋腫も考えられます。病気のある内臓の症状も併せて現われてくることもあります。
○その他
そのほかにも関節リウマチなどの自己免疫性疾患や腹部大動脈など内科的な疾患で腰痛を感じることがあります。
このように腰痛を呈する疾患は数多くあります。どうしても整形外科的な疾患を考えがちですが、明らかに身に覚えがない場合は精密検査をすることをお勧めいたします。
8月
24
2012
急性の腰痛も慢性の腰痛も、その痛みがQOL(生活の質)を低下させることがありますが、ほとんどの場合命の心配はありません。しかし、ほおっておがずに医療機関に受診していただきたいのです。それは腰痛の陰に重大な病気が隠れていることがあるからです。
腰痛を引き起こす病気には、感染症や関節リウマチなどがあります。多くは、それぞれの病気に特有の症状によって病気が発見されます。しかし中には症状が現れないまま病気が進行することがあり、医療機関受診したら手遅れだったということもあります。
腰痛があるときは、必ず一度は医療機関を受診して、精密検査でその原因を調べるようにしてください。
8月
21
2012
今日は腰痛全般についてのお話しです。
腰痛の原因は様々なものがあります。脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアといった整形外科領域の疾患や、胃腸の疾患などででも起こってきます。当然、しばらく様子を見ていていい疾患なのか、すぐに対処を必要とする疾患なのか分けて考えなくてはなりません。
今日はその簡単な見分け方のお話です。
〇痛むタイミング
痛みが起こるタイミングによって、考えることができます。寝ていて起き上がった時や歩いているときなど、動いているときに痛みを感じるのを「動作時痛」といいます。この場合は整形外科的疾患の可能性が高い場合です。
逆に何もしていない時に起こる痛みを「安静時痛」といいます。この場合はどちらかというと内科疾患の可能性が高く、また痛みの程度が強いほど重症なので急ぎの対処が必要です。
〇痛む部位
腰だけが痛いのか、腰以外にも痛い部位があるのかなども重要です。
腰以外も痛む場合、ある動作をすると痛みが腰以外の場所まで響く「放散痛」と、動作とは関係なく腰以外も痛む「関連痛」があります。とくに関連痛は内臓疾患が潜んでいることが多いので、注意が必要な腰痛です。
今日は痛みのタイミング・部位から疾患をある程度絞り込めるというお話しでした。
8月
19
2012
前回までに脊柱管狭窄症と閉塞性動脈硬化症の共通症状としての間欠性跛行についてのお話しをしてまいりました。
今日はこの二つを区別する簡単な方法をお話いたします。
〇症状の違い
脊柱管狭窄症 閉塞性動脈硬化症
杖をついて歩くと楽? はい 無関係
歩けなくなったときは はい いいえ
しゃがみ込みますか?
自転車に乗っているときは楽? はい いいえ
残尿感・会陰部の灼熱感 はい いいえ
会陰勃起などが起こる
この表は脊柱管狭窄症と閉塞性動脈硬化症の違いを見分けるのに便利です。お悩みの症状が果たしてどちらの疾患からくるものなのか、ぜひとも参考にしてみてください。
8月
19
2012
今日は脊柱管狭窄症の特徴的な症状である間欠性跛行についての、注意していただきたい点についてのお話しです。
〇間欠性跛行とは・・・
間欠性跛行とはしばらく歩いていたり立ちっぱなしになっていると、腰から足にかけて痛みやしびれが現れて歩けなくなるけれど、少しの間しゃがんで休憩していると回復してくる症状を言います。
〇間欠性跛行だからといって・・・
間欠性跛行は脊柱管狭窄症の特徴的な症状のです。しかし固有の症状というわけではありません。
閉塞性動脈硬化症という脚の血管が詰まってしまう病気でも、間欠性跛行という症状は現れます。しかし閉塞性動脈硬化症では、前かがみになっても痛みが軽くなりません。ここのところが脊柱管狭窄症と閉塞性動脈硬化症の違いといえます。
今日は閉塞性動脈硬化症と脊柱管狭窄症の共通症状である間欠性跛行について、その区別の仕方のお話しでした。
8月
19
2012
今日は椎間板ヘルニアの特徴的症状についてのお話しです。
〇SLRテストとは
椎間板ヘルニアの特徴的な症状として、SLRテストというものがあります。それは・・・
1、あおむけに寝転んで、膝をまっすぐに伸ばしたまま脚の力を抜いてリラックスする
2、痛み・しびれといった症状のある側の脚を、他人にかかとを持ってもらって伸ばしたまま持ち上げてもらう
2の動作を行ったときに、床と脚との角度が30度~60度くらいの範囲で足腰に強い痛みが生じたら、椎間板ヘルニアの疑いが強まります。逆にまったく症状が出ない場合は脊柱管狭窄症の可能性が高いとみていいでしょう。
今日は椎間板ヘルニアの特徴的な症状であり、かつ有効な診断方法であるSLRテストのお話しでした。
8月
19
2012
今日は脊柱管狭窄症の前触れについてのお話しです。
脊柱管狭窄症は間欠性跛行が特徴的な症状であることは、前回までのお話しで触れてきました。
しかし、間欠性跛行は全員の患者様に出現するわけではありません。また間欠性跛行が顕著になってからでは、狭窄症が完成してしまっています。となると、ほかの症状を知り、またそれを重症化を防ぐ手段にしたいものですね。
今日は脊柱管狭窄症の前触れであり、間欠性跛行以外の症状についてのお話しです。
〇前触れ症状のいろいろ
次にあげる症状は脊柱管狭窄症の前触れ症状です。
足に力が入らない
足がだるい、重く感じる
スリッパが脱げやすい
つまずきやすい
足の裏にテープやガムが張り付いた感じがする
靴の中に小石が入った感じがする
これらの症状は前触れ症状として典型的なものであり、同時に間欠性跛行以外の症状でもあります。この段階であれば手術の必要はなく、様々な保存療法(手術以外の方法)があります。
脊柱管狭窄症の早期発見で、重症化を防いでいきましょう。
8月
17
2012
今回は前回お話した脊柱管狭窄症の3つのタイプで、タイプ別の推奨される治療法についてのお話しです。
〇神経根型は保存的治療
神経根型は保存的治療(手術以外の治療)を推奨されます。
神経根型の症状は、長時間神経が圧迫された側の脚やお尻に痛み・しびれ、間欠性跛行(こまぎれにしか歩けなくなる症状)です。
なお治療期間は大体3か月とされていますので、目安にされるといいでしょう。
〇馬尾型と混合型は手術
馬尾型と混合型は神経の圧迫を取り除くために手術が必要になることが少なくありません。
なお馬尾型の症状は左右両側のお尻・脚にかけて広範囲にしびれやマヒが現れたり、冷感・灼熱感、足の裏がジリジリする感覚異常、脱力感などです。
さらに言うと、馬尾は膀胱や直腸の働きに関係する神経があるので、残尿感・尿もれ・便秘といった症状も呈してきます。
混合型は神経根型と馬尾型の両方の症状を持ち合わせます。
しかし以前にもお話しさせていただいた通り、手術で必ずしも感知するとは限りません。症状が急を要する状況にない場合は保存療法でネバッてみるのも許される選択肢と考えます。
当病院は名古屋市近郊蟹江町でペインクリニックの手法を用いた腰痛治療を行っています。
一度ペインクリニックでの腰痛治療をご検討いただいてはいかがでしょうか?
8月
17
2012
今日は脊柱管狭窄症の症状の3つのタイプについてのお話しです。
脊柱管狭窄症は、その呈する症状によって3つのタイプに分けられます。
〇神経根型
脊髄から左右に枝分かれして外に出てゆく神経の根もと(神経根)が圧迫されるタイプです。
症状は、長時間神経が圧迫された側の脚やお尻に痛み・しびれが現れるほかに、間欠性跛行(こまぎれにしか歩けなくなる症状)が起こってきます。
神経根型は変形性脊椎症や腰椎分離すべり症を持つ人に起こることが多いとされています
〇馬尾型
脊髄の末端にある馬尾という神経の束が圧迫されるタイプです。
馬尾とは束に纏められたうどんのように、たくさんの神経が密集したところです。それだけに様々な症状が現れてきます。たとえば左右両側のお尻・脚にかけて広範囲にしびれやマヒが現れたり、冷感・灼熱感、足の裏がジリジリする感覚異常、脱力感などです。
さらに言うと、馬尾は膀胱や直腸の働きに関係する神経があるので、残尿感・尿もれ・便秘といった症状も呈してきます。
そしてもちろん、間欠性跛行も起こってきます。
馬尾型は変性すべり症の方によく起こります。
〇混合型
神経根型と馬尾型が合併したタイプで、当然両方の症状が現れます。
混合型は馬尾型と同じく変性すべり症が原因で起こることが多いとされています。
次回は、それぞれのタイプ別の推奨される治療法についてのお話しです。
8月
17
2012
今日はご自身が脊柱管狭窄症なのでは?とお考えの方に、簡単にある程度の診断ができる方法のお話をします。
以下にある項目を読んで、その横に記載してある点数を足していってください
〇年齢
60歳以下 0点 60~70歳 1点 71歳以上 2点
〇糖尿病の病歴
なし 0点 あり 1点
※糖尿病だけでも脊柱管狭窄症と同様の症状が出ることがあります。
糖尿病が無い場合は狭窄症の可能性がより高まると考えて下さい。
〇間欠性跛行
なし 0点 あり 3点
〇立っていると足やお尻の痛みが強くなる
なし 0点 あり 3点
〇前屈をすると足やお尻の痛みが現れる
なし 0点 あり -1点
※前屈時の痛みは椎間板ヘルニアが疑われる
〇後屈をすると足やお尻の痛みが現れる
なし 0点 あり 1点
〇アキレス腱反射テストの消失・低下
正常 0点 あり 1点
〇ラゼーグ兆候(SLRtest)の結果
陰性 0点 陽性 -2点
※アキレス腱反射・ラゼーグ兆候は医療機関で医師に行ってもらってください。
以上のチェックを行って、合計4点以上で脊柱管狭窄症がかなり疑われると言われています。
ご家庭では完全には点数が出きらないのですが、ある程度の目安になっているかと思います。
当病院では名古屋市近郊の蟹江町にてペインクリニックの手法を用いた腰痛治療をいたしております。脊柱管狭窄症の痛みに長くお悩みの方は、一度ペインクリニックでの痛み治療をご検討くださいませ。