9月
29
2012
今日は腰痛の中でも身体を動かしても痛みが強くならない、それでいて身体を休ませると痛みがラクになる方へお話しがあります。
○体の動かし方が原因です
身体を休ませることで楽になる腰痛は体の使い方に問題があります。
その中でも背骨を支える筋肉が原因となっているのです。
○筋肉の特性を知りましょう
筋肉は正しく使っていないと痛みを発生します。使い過ぎや偏った使い方をすると、筋肉が緊張して硬くなってしまいます。すると血行が悪くなって老廃物が溜まり、炎症を起こして腰の鈍痛が現れます。
○腰痛に関係する筋肉
背骨を支える筋肉である背筋・腹筋・長腰筋が加齢や運動不足なでで弱ってくると、姿勢が悪くなったり足腰をバランスよく動かすことができなくなります。筋肉に原因がある腰痛はこのことで起こってくるのです。
○対処法
まずは運動不足であればそれを解消するようにしましょう。また、弱った筋肉は強化が必要なので、筋力をつけるようなトレーニングが大切です。
当病院は愛知県海部郡蟹江町にて、ペインクリニック手技を用いた腰痛治療を行っています。
腰痛でお困りの方は一度ペインクリニック治療を選択されてはいかがでしょうか。
9月
28
2012
今日は体を前後に傾けるなど、体を動かして腰痛がひどくなる方にお話があります。
○はっきりとした症状がある
このように同じ腰痛でも痛みが強まる動作がある場合、背骨・靭帯・椎間板などに原因があることが多くあります。
またこの場合、「指で押すと痛みが強くなる箇所がある」「坐骨神経痛など脚にも症状がある」などの特徴があります。
○腰痛の15%
このタイプの腰痛は、腰痛全体の15%位と言われています。
腰は上半身の重さや動きを支えるために、とても複雑な構造をしています。そこに、いつも大きな負担がかかるため異常が起こりやすいのです。
加齢などにより、骨や靭帯などに異常が起こると、背骨の中を通っている神経が圧迫されて腰痛が起こるのです。
○治療の方向性は?
このタイプの腰痛の場合、まずはレントゲン・MRI等で“どこが悪いのか?”・“どの神経に影響しているのか?”・“どの程度悪いのか?”を調べていきます。
その上で内服薬による治療を選択するのか、神経ブロックを選択するのか、あるは手術を必要としているのかを見極めていくのが基本的な方向性です。
9月
28
2012
今日は腰痛にお悩みの方に、腰痛の原因の簡単な見分け方についてのお話です。
腰痛の原因は大きく分けて3つになりますが、その3つの分け方についてのお話しです。
〇痛み具合について教えてください
1、上体を前に倒すと痛む
2、上体を後ろに倒すと痛む
3、腰を動かしても痛みの強さは変わらず、痛いところが移動する
どれに当てはまりますか、いくつ当てはまりますか?
〇骨・椎間板・靭帯異常が起こっているタイプ
1,2に当てはまる方は骨・椎間板・靭帯に異常が起こっている可能性があります。病名でいくと「椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」といた病気です。
〇ストレス過多や神経の傷みによるタイプ
3に当てはまる方は脳・神経・心が痛みにかかわっており、原因がなかなか特定できにくい腰痛のタイプです。何となく痛みが続くという症状を訴えるケースが多く、生活全般の見直しが重要です。
〇運動不足や体の使いグセから姿勢や筋肉に問題があるタイプ
1,2,3いずれにも当てはまらない方は血液循環の滞りや筋肉・筋膜の炎症で腰痛が起こっている可能性があります。
いかがでしたか?近年、腰痛は様々な原因で起こってくることがわかってきました。
原因をなるべく特定して、正しい方向性の治療を受けていただきたいものですね。
9月
27
2012
今日は前回紹介したジャックナイフ・ストレッチ変法についてのお話しです。
〇前屈した際に痛い人は・・・
前回のお話しで、前屈した際や明らかに椎間板ヘルニアがある方は通常のジャックナイフ・ストレッチは止めていただきたいとお伝えしました
〇寝ながら行えるストレッチ
1、仰向けに寝て脚を伸ばしてください
2、片足を上げていき、太ももの裏側を両手で支えるように持ってください
3、上げた足の膝をゆっくり伸ばしていき、10秒ほどその姿勢をキープしてください
この方法で太ももの裏側の筋肉(ハウストリングス)が柔らかくなり、腰痛予防になります。
当病院は名古屋市近郊蟹江町にてペインクリニック手技である硬膜外ブロックを中心とした腰痛治療を行う病院です。
腰痛でお悩みの方は、一度ペインクリニック治療を検討されてはいかがでしょうか。
9月
27
2012
今回は腰痛予防の簡単ストレッチを紹介いたします。
〇ジャックナイフ・ストレッチ
このストレッチ方法は帝京大学医学部付属溝口病院整形外科准教授、西良浩一先生命名の方法です。
〇方法
1、膝と股関節を深く曲げて、胸と太もも前面がくっつくようにしゃがんでください
2、両手をかかとからアキレス腱のあたりをつかむようにしてください
3、両手はその位置で、かつ胸と太ももをくっつけたままゆっくり膝を伸ばして立ち上がってください
4、できるだけ膝を伸ばした状態で10秒ほどその姿勢をキープしてください
〇太もも裏側の柔らかさがポイントです
腰痛再発予防に肝心なのは太もも裏側の筋肉(ハムストリングス)を柔らかく保つことです。
今回紹介させていただいた方法で腰痛再発を防止しましょう。
〇やってはいけない人もいます
ただし、このストレッチをやってはいけない人もいます。
それは前屈した際に痛みがある人や、椎間板ヘルニアの存在が明らかな人です。このような方は悪化する恐れがあるのでやめていただきたいと思います。
しかし、その場合寝ながら行うストレッチがあります。次回はそれの紹介をいたします。
当病院は愛知県海部郡蟹江町にて、ペインクリニック手技のひとつである硬膜外ブロックを用いた腰痛治療を行っています。
腰痛でお悩みの方は、一度ペインクリニックでの治療を検討されてはいかがでしょうか。
9月
26
2012
今回は心の問題で腰痛を起こしてくる「心因性腰痛」についてのお話しです。
〇心の痛みが体の痛みとして現れる
近年、心の痛みが体の痛みとして現れてくることがはっきりしてきました。仕事や人間関係などでのストレスが影響して痛みがひどくなってくる「心因性腰痛」と呼んでいます
〇なぜ、心の問題が体に?
では、なぜ心の問題が体の各所に痛みとなって現れてくるのでしょうか?
心の問題が体の痛みに影響を及ぼすのは、脳内での痛みの情報伝達にかかわるドーパミン系に問題が生じるためではないかと考えられています。痛みは身体の危険を感じ取るために必要な信号でもあるわけですが、それが出っ放しでは困ります。
そこで、通常は痛みの刺激が加わると“フェージック・ドーパミン”という痛みをコントロールする物質が放出されます。反対に、ストレスを感じると別な経路から“トーニック・ドーパミン”という痛みを促進する物質が放出されます。
しかもこれらは、トーニック・ドーパミンが多いとフェージック・ドーパミンが減る関係にあります。そこでストレスにさらされるとトーニック・ドーパミンが継続的に放出されることでフェージック・ドーパミンが放出されなくなり痛みをコントロールできなくなるのです。
これが「心因性腰痛」の原因ではといわれています。
〇心因性腰痛だけではない
しかし、仮に心因性腰痛と断定されても、心の問題を解決することだけで事足りるとは限りません。
痛みが慢性化する過程で肉体的・心理的要素の両方が複雑に絡み合っていると考えたほうがいいと思われるからです。
最初は骨格や筋肉の障害だったのが、そのせいで生活や仕事に支障をきたしてきたため精神的ストレスに繋がり、むしろそっちのほうが大きくなってきたということも考えられるからです。そうなると心の問題だけを解決しても、そのあとで肉体の問題が表面化する可能性があるということです。
今日は心因性腰痛のお話しでした。
9月
26
2012
今回は腰部脊柱管狭窄症の運動療法の一部を紹介いたします。
○じっとしていては悪化します
腰痛急性期は確かに安静が必要です。しかし、ある程度痛みが治まってきたら、いつまでも安静にしていてはいけません。
筋肉が硬くなって、そのことで余計に痛みが増してきてしまうのです。
○自転車こぎが効果的です
腰部脊柱管狭窄症の方にはぜひともお勧めしたい運動があります。
それは“自転車こぎ”です。自転車をこぐ姿勢は前かがみの姿勢で、この姿勢は脊柱管を広げるため圧迫された神経が解放されます。
○どれくらいやったらいいのでしょうか?
1日10~30分出来れば毎日行っていただきたいものです。屋外で行うと交通事故の面や天候の面で、なかなか継続は難しいものです。そのため室内でのエアロバイクがお勧めです。
当病院は名古屋市近郊蟹江町でペインクリニックの基本手技である硬膜外ブロックで腰痛治療を行っています。
腰痛にお悩みの方は、一度ペインクリニックでの治療を検討されてはいかがでしょうか。
9月
25
2012
今回は今後の椎間板ヘルニア治療の動向について少しお話しをしたいと思います
○新薬が登場してくる模様です
椎間板ヘルニアはおそらく数年以内に薬で治せる時代が来るであろうと言われています。
飛び出した髄核を食べるマクロファージの活性を高めることで、より早くヘルニアの吸収(…マクロファージの食べるという行為)を促進するのがねらいとなる薬が登場するのです。
○もうひとつの薬は?
そしてもうひとつ開発が進められている薬があります。
それは、ヘルニアそのものを分解する薬です。
これらの薬で治癒率が100パーセントになるわけではないと思います。
しかし、治療手段が増えることで、治癒するひとが増えたり治療期間が短くなったりすることは、間違いなくあると思います。
はやくわが国でも安全性が確認されて、承認されるといいと思います。
当病院は、愛知県海部郡蟹江町にあるペインクリニック手技である硬膜外ブロックを用いて腰痛治療を行っている病院です。
椎間板ヘルニアによる腰痛にお困りの方は一度ペインクリニックでの治療を検討されてはいかがでしょうか。
9月
25
2012
今回は腰椎椎間板ヘルニアの手術のことについてのお話しです。
○背中から手術をします
椎間板ヘルニアは、椎間板が後方(背中方向)に飛び出して起こる胃病気です。よって手術も背中から行います。「後方椎間板摘出術」といいます。
方法は背中の皮膚を切開し、椎弓の一部をけずって神経を圧迫している髄核を摘出するものです
○術後の経過
術後の経過はどうでしょうか?
術後は通常1週間程度で退院できます。そして9割程度の患者様の痛みが改善します。しかし、すべての痛みが完全除去するというわけではありません。
あくまでデーター的なものなので、完全除去がかなう方もいれば全く無効という方もみえるということです。
○再発も覚悟しておいてください。
手術がうまくいって痛みが消えても、再発の可能性があるのが椎間板ヘルニアの悲しいところです。1割前後の方が再発すると言われており、手術を受ける際にはメリット・デメリットをよくよく検討していただきたいと思います。
当病院は名古屋市近郊海部郡蟹江町にて、ペインクリニック手技を用いた腰痛治療を行っています。
椎間板ヘルニアによる腰痛でお困りの方は、一度ペインクリニック治療を検討されてはいかがでしょうか。
9月
23
2012
今日は椎間板ヘルニアが治っていく仕組みのひとつである、マクロファージの働きについてのお話しです。
〇椎間板ヘルニアには様々な形がある
椎間板ヘルニアには椎間板が圧迫されて、その結果後方にある神経に接触することで痛みを発生するタイプがあります。
もう一つが同じく椎間板が圧迫されて、椎間板の中身である髄核が飛び出してしまい、その結果神経に接触して痛みを発生するタイプです。
〇マクロファージが働くのは後者のタイプ
ヘルニアの程度としては後者のほうが重症と言えますが、マクロファージが積極的に活動するのもこの後者です。そして自然に回復する機能を有している分、治りやすいという面白い現象も起こるのです。
〇マクロファージの働くメカニズム
マクロファージは免疫に関係する細胞です。免疫細胞の役割は自分以外の外的要素を排除することですが、椎間板ヘルニアの際あえて髄核を攻撃します。
これは髄核を「外的要素」とみなしている証拠です。どうして「外的要素」とみなすのでしょうか?
〇成長過程にヒントがある
人は胎児の際には背骨はありません。かわりに“脊索(せきさく)”という組織が体を支えます。これは成長の過程で退化してかわって出来上がってきた背骨に置き換わります。髄核はその脊索の名残です。そして椎間板が出来上がった後体の免疫システムが出来上がるため、その内部に閉じ込められている髄核は免疫細胞からしたら『知らない顔=外的要素』となります。そのためヘルニアの際に出てきた髄核は「外的要素」とみなすのです。
今日は椎間板ヘルニアがどのようにして治っていくかのメカニズムの尾お話しでした