8月
31
2012
椎間板ヘルニアは、比較的若い年齢の方にも起こる病気です。腰痛以外に脚の痛みやしびれが起こることがあります。自然に治ることが多いので、保存療法を治療の基本にすえています
今日は椎間板ヘルニアについてのお話しです。
○椎間板ヘルニアとは?
背骨には椎間板という骨と骨のクッションの役割をするものがあります。
この椎間板はシュークリームのような構造をしており、皮の部分にあたる「線維輪」とクリームにあたる「髄核」で成り立っています。この線維輪が盛り上がったり、髄核が飛び出してきてすぐ後ろにある神経にあたってしまうことで痛みを発生します。
これが椎間板ヘルニアなのです。
○体質が原因となります
椎間板ヘルニアは20代から中高年にかけて広い年代で発症します。原因としては発症しやすい体質にあることがわかってきました。そのような体質がある方が運動・仕事などで行う動作、姿勢をしたり喫煙などの要因が加わることで発症するのです。
しかし、体質が無いからといって安心はできません。加齢などによる椎間板の劣化で同じようにヘルニアを起こしてきます。
○症状の特徴
症状は椎間板の飛び出す角度によって違いが出てきます。
真後ろ(背側)に飛び出すと、おもに腰痛が症状としてあらわれてきます。また横に飛び出すとそこには足のほうに行く神経がありますので、その神経にさわることで脚の痛みを発症することになります。
椎間板ヘルニアといっても色々症状が異なるのはそのためです。
○治療のスタンダードは手術?
椎間板ヘルニアはそのほとんどが発症数カ月のうちに自然に縮小していきます。
よって現在は痛みが強いときのみ痛みどめの治療をして、様子を見ることが治療のスタンダードとなっています。
当病院は名古屋市近郊蟹江町にてペインクリニックの手法を用いた腰痛治療をしています。
一度ペインクリニックでの腰痛治療をお試しになられてはいかがでしょうか?
8月
30
2012
ある日重いもの持ち上げようとした際に“ギクツ”と電気が走ったような痛みを腰に感じたことがありませんか?これが世にいうぎっくり腰です。
今日はぎっくり腰についてのお話しです。
○数日間の安静が必要です
ギックリ腰を患ったことがある方は経験があるかと思いますが、発症後2~3日は安静が一番の薬となります。もちろん痛くて動けないから結果的に安静になるという側面もあるのですが、ここはひとつ鎮痛剤で安静にしていていただきたいと思います。
○無理のない動きで様子を見る
発症して数日経ったら無理のない範囲で体を動かすことをお勧めいたします。
もちろんこの時期も、鎮痛剤を使うことで体を動かす際の補助となりますので積極的に使用してください。
○痛みを感じなくなったら・・・
しばらくすると痛みがなくなってきます。しかし、油断は禁物です。些細な動きでぎっくり腰は再発するのです。発症してしばらくは注意しながら活動することにしましょう。
そして症状が完全に落ち着いたら、腹筋や背筋を鍛えていただきたいと思います。
それは、再発は腰椎が加齢によって変化して痛みをおこしやすくなってくるために起こるからです。
当病院は名古屋市近郊蟹江町でペインクリニックの手法で腰痛治療をしています。
ぎっくり腰で痛みが強い方は、ペインクリニックの治療を選択されてはいかがでしょうか?
8月
27
2012
今日は腰痛治療においてどんな画像診断を行うのかというお話しです。
〇レントゲンが基本です
まずは腰のレントゲン検査を行わせていただきます。
レントゲン検査は骨の状態を調べる基本的な検査です。骨の中までは写すことはできませんが、骨の変形や骨と骨の隙間がどのような状態になっているか確認できます。
〇MRI検査も必須といえます
MRI検査は、骨の中や椎間板、周囲の靭帯、筋肉、神経などを映します。
レントゲン検査に比べて情報量も多く、画像が鮮明です。ただし検査料金が高額なことと、検査時間が30分でしかもその間じっとして動いてはいけないといった制約があることが負担となってきます。
〇3DCTで立体的に観察します
3DCTはレントゲン検査で確認した骨の変形を立体的にみることを目的とします。
これによって変形の程度が確認できるのです
当病院は名古屋市近郊蟹江町でペインクリニックの技法を用いた腰痛治療を行っています。
治療に際してはレントゲン検査に加え、MRI・3DCT検査を行わせていただきます。正しく効果のある治療のために、出費は伴いますがご協力をお願いしています。
8月
27
2012
今日は痛み治療において画像診断を行う目的についてのお話しです。
当院での腰痛治療を行う際には画像診断を行っていただいています。腰痛の原因となる疾患は、問診や各種診察技術で原因が何であるのかおおよそ絞り込まれます。しかし、もしもの勘違いがあるかもしれません。それにはレントゲンやMRIなどの画像診断で確認する必要があります。
画像診断の目的は、すでに検討を付けた病気を確認することなのです。
〇変形は必ずしも痛みの原因にならない
画像診断の結果、骨の変形が見つかることがあります。しかし、変形が見つかっても症状のない方もいらっしゃいます。骨の変形が必ずしも痛みを引き起こすとは限りません。検査の結果と症状はイコールではないのです。
〇検査で異常が見つからない場合もある
患者様の中には、画像診断で異常が見当たらなかった場合、そのことに納得できない方もみえます。“画像検査を受ければ原因が特定されるはずだ”と期待していたのにガッカリされるのです。
画像診断は、腰の状態を詳しく調べるために欠かせない、大事な検査ではあります。しかし、結果がそのまま診断に結び付くわけではありません。慢性腰痛の多くは原因不明ですから、むしろ検査によって重大な病気がなかったことを確認できたと捉えていただきたいのです。
当院は名古屋市近郊蟹江町にてペインクリニックの技法を用いた腰痛治療をおこなっている病院です。正しくより効果の上がる痛み治療をするためにも、患者様にはMRIや3DCTなどの画像診断をしていただいています。
8月
26
2012
今日は日本脊椎脊髄病学会から出ている『腰部脊柱管狭窄症 診断サポートツール』をご紹介します。
これは“もしや、脊柱管狭窄症では?”と思った方が比較的簡単に自己診断できる質問表形式の診断書です。
以下の各質問項目においてあなたの症状が当てはまる場合“はい”で、当てはまらない場合“いいえ”を選択してください。
1、太ももからふくらはぎやすねにかけて、痺れや痛みがある
2、しびれや痛みはしばらく歩くと強くなり、休むと楽になる
3、しばらく立っているだけで太ももからふくらはぎやすねにかけて痺れたり痛くなる
4、前かがみになると、しびれや痛みが楽になる
5、しびれはあるが痛みはない
6、しびれや痛みは足の裏側にある
7、両足の裏側にしびれがある
8、お尻の周りに痺れがある
9、お尻の周りにほてりがある
10、歩くと尿が出そうになる
質問1~4のうちすべてが“はい”になった場合、脊柱管狭窄症と判定します。
質問1~4のうち1つ以上が“はい”で、かつ質問5~10のうち2以上が“はい”の場合、馬尾障害を有する脊柱管狭窄症である可能性が高くなります。
いかがでしょうか?自己診断の結果脊柱管狭窄症が考えられる場合は医療機関の受診をお勧めいたします。
当院は名古屋市近郊蟹江町にてペインクリニックの手法で腰痛治療を行っている病院です。
腰痛でお困りの方はぜひとも当院での腰痛治療をご検討くださいませ。
8月
26
2012
今日はペインクリニックでの痛み治療の目標のお話しです。
痛みの治療の治療目標として当然痛みをなくすというものがあります。しかし、その一方でまったくゼロにできないケースも存在することは確かです。
そんな時は「生活に支障がないかどうか」を基準に考えます
またこれが痛み治療の目標にもなります
〇痛みで寝られないかどうか?
何をおいてもこのことが一番のポイントです。
人間にとって夜寝られないことはとてもつらいことです。まずは寝られることを治療の目標に置きます。
〇日中の生活に不自由がないか?
次のポイントが日中の生活に不自由をきたしていないか?です。
朝起きる時、トイレに行くとき、階段の上り下りなどは日常の生活において基本的な動作です。これに支障をきたすような痛みでは困りますので、つぎにこのようなことがないようにという目標で痛み治療をします。
以上のような不自由さを改善することが最低限の目標となります。
8月
26
2012
今日はペインクリニックで痛み治療を受ける方に賢く受診するコツのお話しです。
医療機関に行っても医師がなかなか自分の言いたいことをくみ取ってくれなかったという経験をお持ちの方も少なくないと思います。どうしたら満足いく受診になるのか、問題解決になる受診になるのか、そのコツです。
〇いつから痛むのか?
いつから痛いのか?…痛み治療では、はっきりした日時が言えないケースのほうが多いかと思います。~年前とか、数十年にわたってといった表現で伝えるといいと思います。
〇どこが痛いのか?
痛む場所はどこなのかを正確におつたえください
〇どんなふうに痛いのか?
重い痛みなのかジンジン痛いのかをはじめ、じっとしていても痛いのかなども大切な情報です。
〇痛みの程度とそれは変化するか?
痛みの程度をお伝えください。
また痛みが同じくらいを推移しているのか、どんどん増していっているのかもどんな疾患なのかや緊急性があるのかを考えるうえで重要な内容です。
なお、どうしても痛みの程度は表現の仕方に個人差が生じてしまいます。
そんな時病院では痛みを数値化して評価する「ペインスケール」というものを使います。
〇どんな時に痛いのか?
痛みが誘発される動作や状況をお伝えください。
痛む場所を動かすと痛いのか、じっとしていてもなのか、といったことです。
〇その他症状はないか?
しびれる、マヒがある熱が続いているなどほかにも気づいた点を教えていただけると助かります。
どんな疾患の診療でも聞かせていただかなくてはならない内容があります。そうしないと病名診断に至らないので、治療のしようがないのです。患者様も医師もお互いが満足いく診療でありたいので、ご協力をお願いいたします。
8月
26
2012
先日腰痛でお越しいただいた患者様から「色々な病院にいったけどあるところでは脊柱管狭窄症、ほかのところでは坐骨神経痛って言われました。いったいどっちなのでしょうか?」とご質問いただきました。
さて、この患者様はどちらが正しいのでしょうか。
〇どちらも正しいのです
どちらかが間違っているのではありません。脊柱管狭窄症によって坐骨神経痛が起こっているのです。
〇なぜ違いができるのでしょうか?
同じ症状で受診したのに病院によって呼び方が違うと混乱してしまいますよね。
呼び方に違いが生じるのは症状名を伝えたり、病気の成り立ち(病態)からつけた診断名を伝えたりするからです。
〇この場合は?
坐骨神経痛は坐骨神経にそって起こる痛み・しびれなどの症状を言い、この場合症状名が坐骨神経痛となります。
一方脊柱管狭窄症は脊柱管が狭くなっている状態をいい、病態からつけた診断名が脊柱管狭窄症となります。
どうでしょうか?混乱しておられる方はお分かりいただけたでしょうか?
8月
25
2012
腰痛の大部分をしめる慢性腰痛は、治療するとたちどころに痛みがなくなるというわけではないのが現実です。そのようなことから、近年では「できるだけ良い状態を保ち、多少の痛みはあっても日常生活を送ることができる」というところを治療の目標に置いています。
腰痛とうまく付き合いながら日常生活を送るには、定期的な受診が欠かせません。よってこれまでの病歴をはじめ、職業歴・治療歴・生活習慣などを把握したうえで治療にあたってくれる“かかりつけ医”を決めておかれることをお勧めします。
当院は名古屋市近郊蟹江町でペインクリニックの手法を用いた腰痛治療を行う病院です。
一度ぜひとも当院での腰痛治療をご検討くださいませ。
8月
25
2012
今日は腰痛の中でも急いで医療機関に行っていただきたい腰痛についてのお話しです。つまり、のっぴきならない状況についてです。
〇腰痛だからといって・・・
腰痛だからといって椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの整形外科的な疾患とは限りません。内臓の病気であったり腹部大動脈りゅうなどの血管の病気であったり、女性では子宮や卵巣の病気であったり…。腰痛は侮れないのです
〇急いで受診する必要のある腰痛は…?
では、急いで受診する必要のある腰痛はどんな時でしょうか?それは症状によってある程度判別ができるのです。
〇痛みの特徴から探る
“横になって安静にしていても痛む”“激しい痛みが突然に起こった”といったことが見られたら、急いで受診する必要があります。とくに安静にしても痛い時は重大な病気が隠れている可能性があります。
また“急に強い痛みが起こってきた”“痛みがどんどん強くなっている”場合も注意が必要です。特に痛みが短時間で増強してきている場合は腹部大動脈りゅうの破裂が起き始めているサインです。
〇痛み以外の症状
“脚にしびれ・マヒがある”“尿・便が出ない”“発熱がある”といった症状が腰痛とともにある場合も急いで受診する必要があります。この場合はどちらかというと整形外科的な疾患が考えられますが、この症状があるということはこれらが重症化しているサインなのです。
ひとくちに腰痛といっても、受診する科からそのタイミングまで様々です。
腰痛を起こした場合、ほとんどはまずは市販薬で様子を見るという方が多いといわれています。“まずは様子を見る”のが良いのか、“すぐに受信する”必要があるのかを見極める必要があるようです。